ひらログ

おひまつぶしにどうぞ。

官能ジャズ

ピアノの先生にジャズのワルツを聴いていただいたところ、「若いね」「色気がない」「それじゃマーチよ」とさんざんほんとうのことをおっしゃって笑われ、真実を言われて傷つかねばならないほどの、おのれの腕前に傷つきました。 数日後、近所のCDショップで…

夏のせい

夏のせいでしょうか。期末レポートが残っています。靴下に穴が開きます。自転車のそこらじゅうががたついています。私のせいでしょうか。 われわれが、短気、軽はずみ、無気力、ふしだらであるのを、すべて自分のせいにされることに対し、夏は怒りをあらわに…

思ひ出す事など

きわめていじけやすい性向ゆえ、一部の、昔の人を歌う歌を受けつけません。いつか誰かとまた恋に落ちても、のいつかのだれかにはなりたくない。「そいつを忘れたらおいで」と拗ねてしまいます。かといって、忘れさせてやる気概もない。五代くんと響子さんの…

たつた一つの表情をせよ

「笑顔が一番」とはよく言ったものだけれど、これは根拠に乏しいと考えます。呆れている天海祐希も、誇らしげな吉瀬美智子も、無表情な松嶋菜々子も、生意気を言う米倉涼子も、神妙にしている仲間由紀恵も、呆けた顔の壇蜜も、怒り狂う柴咲コウも、泣き叫ぶ…

いつか王子様に

お姫様よりは王子様になりたい子どもでした。一緒に暮らすなら、相手は可憐なお姫様のほうがよかったのです。それに、王子様を待っているお姫様になるのはいやでした。迎えに来てもらうより、こちらから行きたかったのです。 守られるとか、抱かれるとか、ふ…