ひらログ

おひまつぶしにどうぞ。

暗くして

 「小平のツイートは自然主義だ」と幼なじみが言いました。文学史を聞きかじっただけの高校生のころでしたから、田山花袋の『蒲団』を念頭に置いてのことでしょう。そのような評価を下されたのはこのときが最初でしたし、いまのところ最後でもあります。自然主義に傾いているつもりはありませんが、自分のことをしゃべろうとすると、たしかに露悪的になりがちです。かっこよくないものをかっこよく見せるのは、困難ですからしかたありません。私は隠しごとこそすれ、嘘はすこぶる下手なのです。

 ぶざまな独白は、生成の過程からすでに滑稽な姿をしています。電車内や教室でブログを更新するとき、私は画面の明るさを限界まで落とし、こころもち肩をすぼめています。見せるために書いているものを見られたくないという心情は、自身にも了解しかねますし、そもそも、明るくしたところで覗き込む人はいないでしょう。

 どうせあとで見られるものを隠すとか、隠されると見たくなるとか、見てしまうとどうでもよくなるとか、ちっとも経済的でないのに、しかし私はなぜかそういうふうにできているのです。それで今日も画面を真っ暗にして記事を書きます。