ひらログ

おひまつぶしにどうぞ。

子といふもの 下

 前回の記事にこっそりお返事をいただいたことが嬉しくて、だれにというわけではないけれど、続きを書きます。あたたかなことばたちのすべてを、くりかえし読みました。結びの一文が気に入ったという声もありました。あれは、書かずにはいられないくせに、どこかでふざけずには書けない私の悲しき性が書かせたものです。

 性指向および将来の家族をめぐる問題は、自分ひとりの話として片づけられないところがやっかいです。周囲から寄せられる「あたりまえ」の期待と、現実の私とは、どこまでも重なりません。それがいやで、おつきあいというやつをしばらくよそう、ひとりでいよう、と決めたこともありました。ありがたいことに、ほどなくして決心は融解させられ、よしておくのはよしたのでした。

 苦しいのが、少数派に属しているためだと感じたことはそれほどありません。愛するひとりさえうなずいてくれたら、マジョリティというのは「その他大勢」にほかならないのです。自分をまんなかに据えてしまう話法を、私は心のなかでだけよく使います。なにもないところでつまずくわけがない、私がつまずくからにはここにはなにかあるのだ、とか。つまずき、しゃがみこみ、手を借りて歩きます。

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