ひらログ

おひまつぶしにどうぞ。

ほわほわ

 かつて殴ってまで高くしたかった鼻筋や、みにくく見えてしかたなかった腰まわりの肉を、ようやくみずから気に入りはじめた私は、きれいな人にきれいだと言うことへのためらいをとかす、さなかにあります。このこころみは難航をきわめています。抱きしめたいほどかわいい友達には、どういうわけか、自身を心底から「ブス」と認める子がひとりやふたりどころではなかったので、話を聞くたびに私はひどくかなしい思いをしました。

 鏡に映る像が目のなかで歪む現象は私の身にも起こっていたのかもしれない、とひらめいたのは、きのうのことです。地球のみなさんと円滑に交信するためには言い訳を述べてへりくだる必要がある、と私は考えていました。わたくしは神経質で、冗談を解さず、喜びを表出するのも不得手で、こころに決めた人の子どももほしがりません、ようはどこかがおかしくてなにかが足りないのです、けれど、わたくしは意見の不一致を理由としてあなたに敵意を抱きはしません、というぐあいに。

 ところが、私の愛する人々は、あなたのどこが冷たいのか、つまらないのか、おかしいのか、ちっともわからない、と言いたげでした。それどころか、いつもほわほわしていると笑った人もありました。私をほわほわさせる、ほわほわした人といるときの私が、私は好きです。