ひらログ

おひまつぶしにどうぞ。

散文

 卒業論文と対峙するまで、思うことと書くこととは私にとってひとしいと言ってさしつかえなく、きもちはあるのにことばにならない、という茫漠たるいらだちが長期にわたって継続しうるとは、まったく想定しませんでした。ただもう、なにも考えずに書くことへの飢えを放散したく、ここに生活のしみをこぼします。

 週末は、湘南生まれの若くて黒っぽいバンドの新曲を、すすめられてひさしぶりに聴きました。ささいな理由(ボーカルの調子が悪そうな日のライブにて、ぎりぎりのところで張りあげた高音が、ふいに急所をくすぐられてもれた声みたいだったから、なんだかおかしくなった)から過去のアルバムはいま手元にないのでした。

 おとといは、祖母の誕生日におくるカレンダーを買いました。岩合光昭氏の撮った猫を選ぶのがここ数年のならわしです。氏は猫の写真に人間のことばをあてがったりしないから、私も祖母もたいへん気に入っています。

 きのうは、私に「大好き」と言う先輩と、朝の品出しをやっつけました。浮かれた私は平熱を装って作業に励みましたが、しかし注意を払うべき点は別にありました。勤務中に穿いていたスキニーのおしりに、ポケットの横幅ほどもある穴が開いていたのです。