ひらログ

おひまつぶしにどうぞ。

なにもしたくなかった日

 なにもしたくないので、きのうは夕方までベッドでうずくまっていた。転職サイトにへばりついていたのと、風邪が副鼻腔炎に転じたのとで、疲れているのだと思う。「何もしたくない」と検索窓に入力すると、「感情とは無関係に行動できるようになりましょう」というような助言に行き当たり、私はそれをしたくなく、また、できないから現在こんなふうなのだとわかった。好むと好まざるとにかかわらず、定められた時刻に、起床し朝食をとり電車に乗る、それだけの試験に落第したのだ。

 食欲がないのならスープだけでも、と母が部屋に入ってきた。私はいったいなにをさせているのだろうときまりが悪くなって、ぜんぶいただきます、と返事をし、リビングに向かった。それまで胃が受けつけないというわけではなく、たんにおっくうなのだった。だから、いったん口をつけると、平らげるまであっという間だった。あしたは動けるという予感がしてくる。礼を言うと、「そんなものよ」と母は笑った。

 行動が感情にはたらきかけるという療法もあるのだということ、私にひとり暮らしをさせるとたやすく枯死するかもしれないということ、を浴槽で考えた。気の向くままにふるまえるとき、気の向かないことは、外出、食事、起床などを含めた一切を放棄してしまうから。