ひらログ

おひまつぶしにどうぞ。

生きている

 病状は一進一退、されどゆるやかに快方へ向かっている。年末あたりから、ようやくそのような実感をもちはじめ、からだはあいかわらず操縦しづらいものの、こころもちは安定している。むろん、転職活動がはかどらないことに対する焦りはたえずつきまとうし、日々の報道に接しては、未来が黒い渦に投げ込まれるような不安を感じもする(少し前は、「伊藤詩織さん勝訴」が報じられてしばらく、考えにふけるばかりでなんの作業にも取り組めなかった。彼女のことはまぶしく見上げ、讃えるばかりだが、事件について知ることは、私たちをとりまくこの社会の病理を暴くことにひとしかった)。

 それでも、よくなった。根拠のはっきりした負の感情は、生きようとしているゆえに産まれるのだから。そうみずからに言い聞かせている。「ぼんやりと、ひたすらむなしく、めんどうくさい」に囚われた季節は過ぎた。気ままに眠りこけ、がむしゃらに勉強できることを喜んだ晩夏はよかったが、そのあと、無理と不摂生が祟って体調を崩した一〇月あたりは、薄暗がりに立ちすくむようだった。また、過眠に悩まされる現状も、好ましいとはとてもいいがたい。しかし、新しい生活への希望をもちはじめた私は、もはや去年までの私ではない。

 勉強がしたくてしている。生きたくて生きている。