ひらログ

おひまつぶしにどうぞ。

勉強会

職場では週にいちど「勉強会」を催す。著名な経営者の自伝を輪読し、感想を語りあうというものである。なんの意義があるか。私にとっては、ここでの社会的通念とのチューニング、につきる。この土地の不文律を、肌にしみこませるための会だ。 私はそこで、共…

出勤の朝

いつぶりにか、朝食をとる。戸棚にひとつ残っていたチーズ入りのパンと、常備しているヨーグルト。食いしんぼうのデルフィーヌが目を光らせる。ロレーンは人間たちの活動にはかまわず寝つづけており、そんなところが私にそっくりだと家族は笑う。二匹の額を…

猫も食わない

ある壮大な計画を胸に秘めている。夜な夜な、リビングの書棚を占める保守論壇の月刊誌を一冊だけ手に取り、飼い猫に辛抱強く言い聞かせる──「ここで爪を研いでも、用を足してもかまわないんだよ」と。私の請う通りに猫たちがふるまったら、二冊目、三冊目に…

志ある表現者は

漫画家・堀越耕平氏が「歴史的な出来事を想起させるというご意見」を受け、キャラクターの改名を発表した。私はこの対応を好ましく見たが、「あなたは難癖をつけられた被害者だ」というような読者からの返信を読み、無知と善意の棘がわが身にも食いこむ心地…

ロレーンとデルフィーヌ

南の窓際に置かれたソファで仰向けになり、干したての布団と同じ温度の毛むくじゃらを腹にのせてこれを書いている。キジトラ猫のデルフィーヌである。実家には二匹の保護猫を迎えたばかりだ。もう一匹は、三毛のロレーン。ロレーンとデルフィーヌというのは…